皆さま、ごきげんよう。アイスペ情報部のリシテアですわ。
ついに4ヶ月に渡ってお送りした、わたくし達とアリエルお姉さまとの間で起きた、
不思議な出来事・・・・・・連続イベント『彼女の記憶』が最終話を迎えましたわ。
まずはこれまでの出来事を振り返ってみますわね。
ある日、アリエルお姉さまにそっくりな『ミランダ』さまという方を見かけましたの。
まるでアリエルお姉さまが二重人格になってしまったようでしたわ。
しかも、このミランダさまは記憶を失っているようでしたの。
わたくし達がお話を伺っていくと、
どうやら『ミランダ』さまには大切な『想い人』がいるということが分かりましたわ。
きっと、この『想い人』とお会いできれば、どうしてアリエルお姉さまの中に
『ミランダ』さまという人格ができてしまったのかわかると考えましたの。
皆さまのお力を借り、『想い人』はどうやらバルトさまらしい、ということが
判明いたしましたわ。
さっそくバルトさまのお力を借りようと思ったのですが、
ティレニアさまに妨害されてしまいましたの・・・・・・。
バルトさまのお力を借りるには、ティレニアさまと水鉄砲シューティングで勝負をし、
勝たなくてはならなくなったのですが・・・・・・。
ここまでが、これまでのお話ですわね。詳しくは、各話のレポートをご覧くださいませ。
それでは、わたくし達とミランダさまに纏わる出来事の
最後のレポートをお送りいたしますわね。
そうそう、ティレニアさまとの勝負の結果をお伝えし忘れていましたわね。
皆さまのご協力によりなんとかティレニアさまに勝利をすることができましたの。
ティレニアさまは約束を守ってくださったようで、
バルトさまと連絡を取ることができましたわ。
姿を現したティレニアさまは「きっと後悔する」と言い残して去っていかれましたの。
しかし、肝心のミランダさまがどこにいるのかが、
さっぱり分からなくなってしまいましたの。
そこで、皆さまに協力していただき、各島を回って
ミランダさまを探すことにいたしましたわ。
あいにく、ミランダさまは見つからなかったのですが・・・・・・
アリエルお姉さまと遭遇いたしましたの。
アリエルお姉さまがここにいらっしゃるということは、
ミランダさまも同じ時間には存在しないはずですから、
残念ながら本日はバルトさまとミランダさまとを会わせることはできないと
思っていたのですが・・・・・・。
しばらくアリエルお姉さまとお話しをしていると、バルトさまから
ミランダさまを発見したとの連絡がきましたの。
これは、いったいどういうことなのでしょうか、わたくしの目の前には確かに
アリエルお姉さまがいらっしゃいましたし・・・・・・。
ということは、わたくし達は大きな勘違いをしていたのでしょうか?
ひとまず、アリエルお姉さまと別れを告げ、
ミランダさまのいる『シャッフル島 バーベナ学園』へ向かいましたわ。
バルトさまの連絡のとおり、たしかにミランダさまがいらっしゃいましたわ。
ミランダさまは少し混乱されているようで、人が近寄ると
ふっと姿を消してしまうようですの。
皆さまにお願いをして、遠巻きにミランダさまの様子を見守っていたのですが、
このままでいるわけにはいきませんわ!
思い切って話しかけることにしましたの。
ミランダさまとバルトさまを会わせれば、何か分かるかもしれませんもの・・・・・・。
思ったとおり、バルトさまに会わせるとミランダさまは何か思い出したようでした。
しかし・・・・・・とても混乱されている様子でしたわ。
『そう、あの日わたしは確かに・・・・・・冷たくなったあなたを見たのよ・・・・・・』
『わたし、わたしが・・・・・・意地をはったから・・・・・・!』
『最後に交わした言葉が、あんななんて・・・・・・』
『あの、緑に囲まれた・・・・・・青いふたつの・・・・・・木のそばが・・・・・・』
この言葉を残してミランダさまは消えてしまいましたわ。
ミランダさまのあの様子、そして『冷たくなった』とは・・・・・・。
ミランダさまの想い人はすでに亡くなられているのかもしれません。
良かれと思ってやったことが、結果としてミランダさまに
とても辛い記憶を思い出させてしまったのでしょうか・・・・・・。
しかし、後悔してはいられませんわ。
酷いことをしたなら謝らなくてはなりませんし、ミランダさまの様子も心配ですもの。
おそらくミランダさまの残した『あの、緑に囲まれた・・・・・・青いふたつの・・・・・・
木のそばが・・・・・・』が指す場所に向かったと思いますの。
きっと、想い人の方との思い出の場所ですわ。
皆さまに行き先を考えていただき、『緑に囲まれた』は『クラナド島』ということが
判明しましたわ。たしかに、クラナド島は他の島に比べて緑が多いですものね。
それとクラナド島の光坂高校では、これまでにミランダさまも
『嫌な感じがする』、『思い出したくない』とおっしゃっていましたわ。
きっとこの場所で何かが・・・・・・。
クラナド島 光坂高校では『青いふたつの木のそば』のキーワードをもとに、
ミランダさまを探しましたわ。青い木なんて、あるのでしょうか・・・・・・?
見つけたのは、バスケットゴールがある中庭の、青い自動販売機の側でしたわ。
『青いふたつの』と『木のそば』を別々に考えればよかったのですわね。
わたくし達がミランダさまを見つけたときは、ミランダさまはとても
すっきりとされた感じでしたわ。
そして、ミランダさまが想い人のことを話してくださいました・・・・・・。
この場所でケンカをしてしまったこと、
ケンカしたことを最後に想い人が事故にあって亡くなってしまったこと・・・・・・。
とても辛い記憶のようですが、ミランダさまは記憶を思い出せてよかったと
言ってくださいましたわ。思い出は・・・・・・辛いことばかりじゃありませんものね。
最後にバルトさまがミランダさまに声をかけた後、
何かを吹っ切ったかのように笑って、ミランダさまは消えてしまいましたわ。
そう、ふっと消えてしまわれましたの。
ミランダさまが、アリエルお姉さまのもうひとつの人格というのは、
ただの勘違いで・・・・・・どうやら、ミランダさまは幽霊だったようですの。
最後は皆さまと記念撮影をしましたの。
こちらが撮影した写真ですが・・・・・・。
わ、わたくしこれの他にとんでもないものを撮ってしまったようですわ・・・・・・。
この写真を撮る際に、誰もミランダさまを見てはいませんわ・・・・・・。
こ、これは俗に言う、心霊写真というもの・・・・・・。背筋が寒くなりますわね・・・・・・。
それでは、わたくしからのイベントレポートはこれで終了することにいたしましょう。
皆さま、ごきげんよう。
・・・・・・あら? これはリシテアが書いたミランダ様との一件のレポートのようね。
どういうことかしら、ワタクシが知っているのとは随分異なっているようですわ。
・・・・・・仕方がありませんわね、このワ・タ・ク・シが書き直してさしあげますわ!
あらためまして、ごきげんよう。アイスペ情報部のティレニアですわ!
それでは、ワタクシが7月25日に開催した『ai sp@ce 連続イベント~彼女の記憶~
第4話 「真夏の夜の儚」』のイベントレポートをお届けいたしましょう。
まずは・・・・・・そうね、以前にリシテアと水鉄砲シューティングで勝負を持ちかけた
結果からお話しますわ!
結果は真のお嬢様たるワタクシがリシテアに勝利しましたわ!
・・・・・・とはいえワタクシは何もリシテアが憎くて邪魔をしているわけではありませんのよ。
これまでのミランダ様の様子をワタクシも秘密裏に観察していましたし、
リグリアからも話は聞いていましたの。
ミランダ様は何かを思い出そうとするたびに、とても辛そうにしていましたわよね。
ワタクシ、ぴーんっ! ときましたの。
真のお嬢様たるワタクシだからこその直感とも言えますわね。 おーほほほほほ!
ミランダ様があれほどまでに苦しそうにしているということは、
失っている記憶には想像を絶するかのような辛い記憶があるはずですわ。
そうでなければ、これまでに取り乱したりすることもなかったはず・・・・・・
そう思わなくって?
リシテアたちはミランダ様がアリエルの別人格と考えていたようですが、
例えあのアリエルから別の人格が出てきたとしても、ミランダ様のような物憂げで
おしとやかな方が出てくるはずがありませんわ!
きっとアホアホな子しか出てこないはずですもの。
そう考えれば、ミランダ様には特別な事情があって、
その事情を思い出させることは彼女にとっていい話であろうはずがない・・・・・・
ワタクシはそう考えていましたわ。
ミランダ様が断片的に思い出している記憶には、
バルトのような男性が登場していましたから、
バルトさえリシテアたちに協力させなければ悪い方向に転がることはないだろう・・・・・・。
そう考えていた、ワタクシは甘かったようですわ。
リシテアはバルトそっくりに仕立て上げたネレイド・・・・・・バルイドを用意しましたの。
似ているかどうかは、微妙なところですわね・・・・・・なんですの、コレ?
まあ、このバルイドを連れて皆様に協力していただきながらも、
ミランダ様を探しに行ったようですわね。
リシテアはどうやら、ミランダ様と会う前にアリエルと遭遇したみたいですわ。
流石にリシテアも、アリエルとミランダ様が別々の人物だということに気が付いたのでしょう。
リシテアがアリエルと会っていた頃、ネレイドはミランダ様を見つけたみたいですわね。
そうこうしている間にリシテアがアリエルと別れてやってきましたわ。
きっと、ネレイドが連絡したのね。
バルトそっくりのネレイドとミランダ様が出会ってしまうとどうなってしまうのかしら・・・・・・?
ワタクシ、悪い予感しかしませんわ。
残念なことに、ワタクシの予感は的中してしまいましたわ・・・・・・。
ミランダ様は想い人のことを思い出したようですが、どうやら同時に
その方にまつわるとても辛い記憶も思い出してしまったようですわね。
その後、ミランダ様はリシテア達の前から姿を消してしまわれましたわ。
ミランダ様は消える前に、こんなつぶやきを残されていたようですの。
『あのクラナド島の・・・・・・3本の木に囲まれた場所で、
はじめて私の名前を呼んでくれたときと・・・・・・』
以前、ミランダ様が光坂高校で『あまりここに居たくない』などと
おっしゃっていたことは覚えていらっしゃるかしら?
ワタクシはミランダ様が最後に訪れるだろう場所は、
きっとこの学園に違いないと考えていましたの。
ワタクシの予想通り、ミランダ様を光坂高校の中庭で見つけましたわ。
ワタクシが到着したのが遅かったのか、木の根元でうずくまるようにしていた彼女は、
それは悲しそうに泣きながら・・・・・・ふっと周りの風景に溶けるかのように
消えてしまいましたわ・・・・・・。
きっとミランダ様の想い人がすでにこの世にいないことを思い出して、
悲嘆にくれたまま消えてしまわれたのですわ。
ミランダ様も、既にこの世にはいるはずのない方だったのでしょう。
その頃、皆様はクラナド島 光坂高校に到着し、ミランダ様を探していたようですが・・・・・・。
ミランダ様はもう・・・・・・。
ようやくこの場所を突き止めたリシテアに、ワタクシが見て、感じたままを伝えましたわ。
リシテアやネレイドも自分達の行動がこの結果を生んでしまったことを
後悔していたようですわ。
とはいえ、立場が違えばワタクシもリシテア達と同じ行動を取ったかもしれませんわね。
リシテアにも分かってもらえたようですし、せめてミランダ様がこの場にいたことを
忘れないように皆様と記念撮影をいたしましたわ。
残念ながら、ミランダ様は失意の中で姿を消して、
ワタクシはついぞ彼女の笑顔を見ることも叶いませんでしたわ。
彼女が消えてしまった以上、『彼女の記憶』とすべての謎が明かされたわけでは
ありませんが、ミランダ様が想い出のお方とまたいつか再会できることを祈りながら、
ワタクシからのレポートを終了とさせていただきますわ。
皆様、ごきげんよう。